サイズの異なる無地パウチと計量スプーン、定規を並べたイメージ
※画像はAI生成によるイメージです。実際の製品・納品事例ではありません。

プロテイン用パウチは、何を基準にサイズを決める?

入れたい重量に加え、粉末のかさ、充填時に必要な余裕、封をする位置、スプーンの使いやすさを確認して決めます。 「500g用」「1kg用」といった容量の表記は候補を探す手掛かりになりますが、それだけで袋の寸法を確定しないことが大切です。

この記事は、プロテインの袋を新しく作る担当者や、現行の袋が大きすぎる・使いにくいと感じている方に向けた、サイズ検討の手順です。特定の重量に対する万能な寸法表ではなく、実際の商品で確かめる項目を整理します。

1. 「同じ重さなら同じ袋に入る」と考えない

粉末は、種類や配合によって一定の体積に入る重さが異なります。これを考えるときの指標が「かさ密度」です。粒子そのものだけでなく、粒子の間の空間を含めた体積に対する重さを表します。

同じ内容量でも、ふんわりした粉と詰まった粉では必要な容積が変わります。包材メーカーも、充填重量だけでなく製品ごとのかさ密度を考慮して袋を選ぶ必要性を説明しています。参考:22packのプロテイン向け包装ガイド

見積もりやサンプルの相談では、内容量に加えて商品の種類を伝えましょう。配合の違う味を同じ袋で展開する場合も、それぞれの中身で入るかを確認します。既存の別商品が入った実績だけでは、新しい商品の適合確認にはなりません。

2. 幅・高さ・マチを、図でそろえる

サイズのやり取りでは、数字だけでなく「どこを測った数字か」を合わせます。

項目 確認すること
幅 袋の外寸か、中身を入れられる部分の寸法か
高さ 袋全体の高さと、チャック・封止部の位置
マチ 底マチか側面マチか。折り込んだ状態と広げた状態の区別
開口部 充填やスプーンの出し入れに使える開き方
シール部分 貼り合わせ部分を含む寸法かどうか

特にマチは、取引先によって記載方法が異なることがあります。現物写真に測った位置を書き込むか、寸法入りの図面を共有すると、認識のずれを減らせます。

袋は中身を入れると立体になるため、平らに置いた幅と高さを掛けただけでは使える容積は求められません。寸法は候補を絞るために使い、最終確認は実際の袋と中身で行うと考えると進めやすくなります。

3. 「入る」だけでなく、「充填して封ができる」かを見る

中身が袋の中に収まっても、そのまま量産に使えるとは限りません。充填口を開く、粉末を入れる、袋の上部を保持する、封をするという作業に必要な余裕があります。

袋の製作を先に確定させず、充填を担当する会社に候補サイズを共有しましょう。既製袋を使う自動充填でも、袋の開口、充填、シールはそれぞれの工程として扱われます。参考:PACRAFTの袋詰め包装機の説明

確認したいのは、次の点です。

  • 予定する充填口や設備で袋を扱えるか
  • 充填直後の粉末の状態で、上部に必要な空間があるか
  • シールする部分に粉末が入り込まないよう作業できるか
  • チャックと封止部の位置が、予定する作業方法に合うか

上部の余裕を一律の割合で決めるより、実際の充填方法で試し、必要な条件を共有するほうが具体的な判断につながります。

4. 開封後、最後まで使いやすいかを試す

プロテインの袋は、購入後に何度も開け閉めして使います。満量の状態だけでなく、中身が減った状態も確認しましょう。

たとえば、袋を細長くすると、少量になった粉にスプーンが届きにくくなることがあります。袋の幅を広げる案でも、保管場所や配送箱への収まりが変わるため、使いやすさだけで寸法を決めないことが大切です。

スプーンを同梱するなら、同梱した状態で封ができるか、取り出しやすいかも確認します。チャックは、開封後に閉め直すための部品です。チャックの使い心地と、未開封品の封止の確認は分けて行います。

5. 充填後の袋を、販売・配送の形にして確認する

袋単体ではちょうどよく見えても、店頭で並べたり、配送箱に入れたりすると別の課題が見つかることがあります。

店頭販売なら、充填後の立ち方や正面の見え方を確認します。ECなら、実際に使う箱や緩衝材と組み合わせ、詰め方と取り出しやすさを見ます。外寸を小さくしただけで配送費が下がるとは限らないので、発送時の梱包条件まで確認しましょう。

候補サイズの比較に使える確認メモ

サンプルに「候補A」「候補B」と名前を付け、同じ条件で記録します。

記録する項目 記入内容
商品・配合 確認した商品の種類と味
袋の仕様 形状、幅、高さ、マチ、チャック位置
充填条件 入れた量、充填方法、確認日
充填・封止 作業できたか、充填先への確認事項
使用感 開閉、スプーンの出し入れ、残量が少ないとき
梱包 配送箱への収まり、店頭での見え方
判断 採用候補/要変更/未確認と、その理由

未確認の項目は空欄にせず「未確認」と残すと、次に誰が何を調べるかを決めやすくなります。

よくある質問

同じ内容量の他社商品と同じサイズにすればよいですか?

参考にはなりますが、そのまま確定するのは避けましょう。中身の配合、袋の内側の寸法、チャック位置、充填方法などが違う可能性があるためです。自社の商品を入れたサンプルで確認します。

袋のサイズだけ先に決めて、素材は後で選べますか?

候補寸法の検討はできます。ただし、素材や厚みが変わると袋の張りや扱いやすさも変わるため、最終判断は量産予定の仕様に近いサンプルで行います。

現行品があるなら、写真と「困っていること」から相談を

パケ直では、プロテイン向けパウチのサイズ・素材・印刷などを日本語でご相談いただけます。「袋が深くて使いにくい」「同じ袋で味違いを展開したい」など、現行品の写真と見直したい点をあわせてお知らせください。

パウチのサイズ・仕様を相談する / 対応パッケージを見る

費用の比較はパウチの見積もりで確認すべき7項目も参考にしてください。サンプルが届いた後は、量産前の確認チェックリストに沿って記録できます。

この記事の発信元:パケ直の運営会社・イーサン株式会社